シーラ様(温泉浴)


★シーラ様3★
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「湯気の嵐」

「すごーい、外のお風呂、広―い♪」
「きゃははははは、湯気がもくもくぅ♪」
 二人の妖精が、屋外浴場と脱衣所に通じる引き戸の中から現れ、楽しげに飛び回る。
「いけませんよ、そんなにはしゃいでは…」
 窘めながらも、目の前に拡がる岩風呂と森林の絶景に感嘆する。
「地上にも、このように美しい光景があるものですね…」
 裸身で屋外に出たために、冷気が身を引き締める。最初は胸を隠すような仕草をとっていたが、開放的な空間に両手から力を抜いた。
「あぁ、チャムがいるぅ♪」
エルが声を上げ、ベルを伴って飛んでいく。
「そう… チャムがいたの… えっ…」
 シーラの脳裏に、ゆるゆると三段論法が展開される。その間にも、3人になった妖精が笑い声を上げながら飛び回る。
「こらっ、頭の上で騒ぐな!」
 と怒鳴るなり岩影から現れたのは、ショウ・ザマ。そこは、混浴であった…
「ショウ・ザマ…」
 シーラの視界に、歴戦の勇者を物語る無駄のない肉体が、湯気をまとったとのみで現れた。
「シーラ・ラパーナ…」
 温もりを堪能していたショウは、油断していた。殺意の欠片もない相手であればなおさら気づかなかった。 あまりに突然なニアミスに、二人は言葉もなく、お互いの裸身を凝視する。肩まで漬かっていたショウはタオルを岩に置いたまま、 かたや。温泉に馴染みのないシーラはタオルを手にしていない。
「お… おっきい…」
「パ… パイパ…」
互いの呟きがフリーズした思考を蘇らせる。
 そして、未だ風呂に漬かるまでもなく、顔が熱くなる。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 そんな二人を尻目に、楽しげに飛び回るミ・フェラリオ。
「わーい、ショウのオーラソードがハイパー化ぁ♪」
 無責任な声が、岩風呂にコダマした…






文章協力:愚かなる外道中将さん おぉ!

キター!!
シーラ様に、どんな文章がつくかドキドキしていたのですが・・
エロコメハプニング文章です!!ショウとシーラ様らしいエロコメ
が良い感じ。フェラリオの無邪気ぶりが、さらに二人の初々しさを
引き立てますね。


このシーラ様絵のサイドストーリーまだまだ募集中!(笑)
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